今回も名鉄から。今回は愛知県日進市の玄関である、豊田線日進駅前のモニュメントを紹介します。市の玄関であり、確かに市役所に最も近い駅なのですが、実際には市の端の方に駅があり、市内の駅としては隣の鶴舞線との接続駅である赤池駅の方が栄えている印象が強いです。

そんな日進駅前は広いロータリーが整備されているのですが、ロータリーの端には「和の記憶」という石製のモニュメントが設置されています。製作者は愛知県立芸術大学で教授をされている彫刻家の大塚道夫氏で、設置年月は1997年(平成6年)11月とのこと。これはここの駅前の区画整理の竣工年月と同じなので、その記念に設置されたものと推測できます。

モニュメントの隣には駅前区画整理の概要と地区の地図(航空写真?)があったのですが、なんとなくモニュメントの形状と地区の形状が似ているような気もします。そしてこの辺りの地区の名前は「折戸」。”7つの地(字)”とも書かれているので、このモニュメントは地区名の”折戸”から折り戸を、地区の字の数の7をそれぞれとってデザインされたもののように、個人的には思えます(ただし、
こちらで紹介されている大塚氏のほかの作品もこのようなデザインの物が多いので、7つに折られていたというのは案外偶然なのかもしれませんが・・・)。ちなみに今でこそロータリーやマンションなどが整備されている日進駅前ですが、豊田線開通当時はまだ山林・畑・水田がこのあたりを占めていたようです。同じように鉄道開通後に発展した話は、東急田園都市線や東京メトロ(旧・営団地下鉄)東西線でも聞いたことがありますね。やはり鉄道の開通というのは大都市圏の地域では、地域発展には大きな要因となるのでしょうね。

次はロータリーの真ん中に設置されている、ステンレスと石で作られたモニュメント。具体的なタイトルの記述は無かったのですが、形状を見る限りでは日進(NISSHIN)の冒頭の”Ni”を表現しているように見えます。そう、JRのマークみたいに2文字をくっつけて1つのマークにしているような感じです。ちなみに制作団体(会社?)は”風工房”で、作者は古島実氏と林英光氏とのことですが、これらについても関連情報を集めることができませんでした(というか、”風工房”って名前の組織多いな・・・)。一応設置年月は1997年(平成9年)11月とのことなので、こちらも区画整理時に設置されたものなのでしょう。
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- 2017/06/11(日) 15:00:00|
- 駅前モニュメント
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