今回は愛知県みよし市にある名鉄豊田線三好ヶ丘駅前のモニュメントを紹介します。
ここの駅前は「アートヒル三好ヶ丘」と命名された広場が整備されています。この駅は1979年(昭和54年)に開業した駅なのですが、「アートヒル三好ヶ丘」はその2年後に事業が認可され、1995年(平成7年)に竣工したそうです。”アート”と名前が入っている通り、ここの広場には彫刻を主とする芸術作品が多数設置されています。まず1つ目は上の記念碑ですが、ただの石碑ではなく、石を加工したようなものが設けられています。
次は周りが青銅のようなものでできた球体が割れて、中からステンレスの球体が出てきているようなデザインの作品。タイトルは「形の分子(内在するものたち)」であり、作者は静岡県在住の彫刻家・仲亀幸弘氏とのこと。「あらゆる形態を造り、生命の源でもある分子」という記述があるので、この彫刻のモデルは化学などで登場する原子・分子の類なのでしょう。そうするとこれは異なる物質が2種類くっついている状態なのでしょうか?あれ、でも原子って分裂したっけ・・・?核分裂?
お次はパトランプの中身みたいなデザインのステンレス製の彫刻作品。タイトルは「Let's dance」であり、作者は徳島県の彫刻家・吉田伯美氏とのこと。
こちらのホームページ によりますと、作者の吉田氏はかつて徳島市立高等学校の美術科教師として勤務しており、同校創立30周年記念の際に「Dance with Freedom」という作品を制作しているのですが、その形状は今回のこのモニュメントのハーフサイズ!・・・どうやらdanceから連想される吉田氏のデザインはこういうもののようですね。
次はペデストリアンデッキ上に設置されている何かがねじられたようなデザインの彫刻。タイトルは「TWO RING」であり、説明によればこれは2つのリングの上半分が重なっており、下半分は土台に敷かれているステンレス板に反射する形で表現されているようです。これによって”虚”の空間と実体とを同一の物として表現したい思惑があるのだとか。ちなみに作者は愛知県の彫刻家・堀義幸氏で、この方は少し前に紹介した
犬山駅前のモニュメント「通り抜ける風景」 の作者でもあります。確かにちょっと欠けている(削られている?)ようなデザインが似ているような気がします。
おまけ、その1。ペデストリアンデッキの下のちょっとした部分に、謎の壁画(貼り絵)を発見。なんとなく2匹並ぶ魚がデザインされているのはわかるのですが、それ以外が何なのかよくわかりません。特に説明やタイトルの記述も無し。詳細不明でした。
次は石柱の上に乗る、リスのミニ石像です。ロータリーの道路と歩道の境に設置されている石柱の何個かに乗っていました。今もこのあたりはリスが出るのかな?ここの一帯はニュータウン開発で拓けてきた地域なので、かつては野生のリスも結構いたのでしょうね。
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2017/07/04(火) 18:00:00 |
駅前モニュメント
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