
ちょっぴり遠出をして水郡線に乗ってきました。ということで今回は福島県東白川郡矢祭町のJR矢祭山駅前のモニュメントを紹介します。上の句は地図の裏に書かれていた徳川光圀の句ですが、”秋”と書かれている通り、矢祭山は秋になると紅葉を見に来る観光客が多いところとしても有名です。今の時期は鮎釣りの客も多く、駅前の売店では鮎の塩焼きが売られていました。

まずは上の句のある地図の隣に設置された、「八溝山天然林保存地区」と書かれた石碑です。「昭和廿七年五月設定」と書かれているので、60年以上前に設置された石碑であることがわかります。八溝山とはこの駅から北西の方向の、福島・茨城・栃木の3県の境界に位置している標高1,021.8mの山なのですが、麓の矢祭町茗荷地区にはブナの原生林があり、八溝山天然林保存会の保護林に指定されています。この石碑は駅を訪問した観光客にそのことを知らせるために設置されたものなのでしょうけど、高度経済成長期以前の昭和20年代から天然林の保護活動があったというのは、いかに貴重な存在だったかがわかります。

次は矢祭山に関するものですが、1985年(昭和60年)6月に「ふくしま緑の百景」として「奥久慈・矢祭山」が選定されたことを示すために設置された石碑が設けられています。「ふくしま緑の百景」は福島民報社・福島県緑化推進委員会が、県内の自然保護を目的として県民の投票をもとに選定された、植物に関する百選であり、浜通りから会津まで幅広い地区から選ばれているようです。
二つの石碑からわかるとおり、この辺りは木々に囲まれた地区であり、自然豊かな場所です。よく山にはヒーリング効果があるなんて話も聞きますが、この辺りにしばらく滞在すると、そういう効果があるかもしれないですね。
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- 2017/08/06(日) 15:00:00|
- 駅前モニュメント
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