北陸に戻ります。今回は石川県かほく市の中心である、JR七尾線宇野気駅前のモニュメントを紹介します。この駅は旧・宇ノ気町の中心の駅であり、特急も一部停車するため、七尾線の中間駅としては大きいところです。

まずは東口駅前ロータリーに立つ、明治~昭和の時代に活躍した地元出身の哲学者・西田幾太郎の銅像です。作者は石川県にある珍名所「
ハニベ巌窟院」の2代目院主である、都賀田伯馬氏とのこと。寺院の方ははちゃめちゃな作品が多いのですが、真面目な銅像も作成するんですね。西田幾太郎は東洋思想と西洋哲学を融合した”西田哲学”を確立した人物であり、、「人が環境をつくり、環境が人をつくる」など数々の名言を残している人物として知られています。この像のところには「わが心深き底あり喜も憂の波もとどかじと思う」という短歌が書かれています。この歌が詠まれたのは1923年(大正12年)であり、その2年後の1月に妻を脳溢血で亡くしていることに加え、1920年には長男も亡くしているので、「心が深い底にある」と言う表現は、その当時の心境ではないかと分析されているようです。

ちなみに銅像の周りに設置されているオレンジ色のものは、同じく都賀田氏が製作した「Sunset」という別の名前を持つモニュメントのようです。こちらも寺院とは異なり、随分真面目な作風だこと。余談ですが都賀田氏は一度アレな事件を起こして逮捕され、その後釈放されてからは表舞台にあまり出なくなったとのこと。

次も東口のものですが「かほく「中央ライオンズクラブCN25周年記念」と書かれた石碑・・・ですが、私は石碑があったのでそっちをメインに撮影しただけで、本当は記念植樹の木がメインです。こういうパターンは数知れず・・・でも石碑があったら撮ってしまうのが悲しい性。

次は西口ロータリーにある「宇野気駅西口」と書かれたステンレス製の駅名標です。ステンレス製といってもほとんどラッピングされているので、金属部分はわずかに出ているだけです。この駅名標、駅舎側は問題ないのですが、反対側の文字が白から青になりつつあります。ラッピングがはがれているのか?でも何で青?しかもこっち側だけ・・・。謎多き駅名標です。
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- 2017/09/17(日) 15:00:00|
- 駅前モニュメント
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