たまにはもうちょっと遠いところの過去ネタを放出せんとな。ということで今回は3年前に訪問した、北海道亀田郡七飯町のJR函館本線大沼駅前のモニュメントを紹介します。大沼駅は函館本線の要塞みたいな駅であり、北も南もそれぞれ本線と迂回支線に分かれています。しかしこの地区の観光客などは隣の大沼公園駅を利用するため、この駅は普通のみ停車の駅となっています。

ここの駅前にはこんなものがあります。剣山ではありませんよ?よくみたらわかると思いますが、剣山のようにたくさん立っているのは線路です。

前面に書かれているのは「大沼駅の歩み」という説明書きであり、タイトルは側面にありました。それによればこのモニュメントは「大沼駅開業80周年記念塔」という名前で、1983年(昭和58年)6月28日に設置されたとのこと。「大沼駅の歩み」によれば、もともと大沼地区は宇喜多秀夫という人物が開拓した場所であり、大沼駅は北海道鉄道時代の1903年(明治36年)に本郷(現・新函館北斗)-森を延伸開業した際に設置されたとのこと。1920年(大正9年)には一度、現・大沼公園駅に大沼駅の名前を譲って軍川駅を名乗りましたが、再度1964年(昭和39年)に駅名が戻されているようです。
ちなみに開業当時開通したのは今の本線であり、砂原支線が開通したのは1945年(昭和20年)とのこと。ということは昔から函館本線は山の中を突っ切るルートで建設されたことになります。今は砂原支線は多少減便したものの、本線のように駅(東山、姫川)の廃止は無かったので、結局海沿いに町が形成されていったってことなんでしょうね。開拓の話になると、いろいろと面白い事情が勉強できそうです。
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- 2017/09/22(金) 09:00:09|
- 駅前モニュメント
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