引き続き、磐越西線の駅から。今回は喜多方駅の一つ西にある、喜多方市に編入した旧・山都町の玄関である山都駅前のモニュメントを紹介します。喜多方の町はラーメンで有名ですが、山都の町はそばで有名なところです。

2つ一緒に映ってしまっていますが、気にしない。先に手前の石像の説明から。これは彫刻家の鈴木政夫氏が1989年(平成元年)に製作した「北の親子」というもの。お母さんが小さい子供を抱いている様を表現しているものと思われます。駅の看板の裏側を利用して説明が用意されていましたが、このお母さんが着ているのは「角巻」という昔の雪国の防寒具で、毛布みたいな布を頭から巻いて暖を取るもの(冬場に毛布にくるまっている私もこんな感じなんですがね・・・)。福島のこの辺りは豪雪地帯なのでかつては角巻を着て歩いていた人が多く、そのことを伝承するために像が設置されたのでしょう。そういえば最近は「着る毛布」なるものも売られているんでしたっけ?角巻から進化したものと言えるでしょうか。
後ろに木で立てられた柱に「財団法人修養団創立者 蓮沼門三先生生誕の町」というものが設置されています。修養団は明治末期に創立された社会教育団体であり、戦前から大手企業などの精神教育を担ってきたところがあるようです(ワイ、大手企業で働いてないからわからん・・・)。そしてその修養団の創立者の出身地が旧・山都町の北部にあった福島県耶麻郡相川村ということで、この木柱が立てられているのです。ちなみに存命のころには喜多方市名誉市民第1号にも選ばれているのだとか。

おまけその1。山都駅はSL快速の「ばんえつ物語」の停車駅ですが、ここの駅構内には
油庫というレンガ造りのランプ油の保管庫が残っており、経済産業省の近代化産業遺産に認定されています。

おまけその2。雪の降る地域では消火栓が表に出ていることは珍しくないのですが、ここのものは土台がコンクリートで作られており、その上に消火栓が設けられているため、結構な高さになっています。消火栓自体が凄く高さが長い地域もありますが、どちらが雪に強いんでしょうかね。東京生まれ東京育ちには感覚がわからないものです。
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- 2017/10/24(火) 18:00:00|
- 駅前モニュメント
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