今回は茨城県久慈郡大子町の中心である、JR水郡線常陸大子駅前のモニュメントを紹介します。水郡線はこの駅で折り返す列車が結構あり、ここから北の越境区間は列車本数が少なくなります。

まずは駅前で大きく目立っている蒸気機関車、C12形187号機です。説明によればこの機関車は1938年(昭和13年)に製造されてから約30年間は、九州の各機関区を転属してすごしていたようですが、最後の3年に突然遠く離れた水戸機関区に転属となり、1970年(昭和45年)の水郡線無煙化まで活躍していたようです。引退後はそのまま水郡線沿線であるここに設置されてきたようですが、年月が経過している割には状態は良好に見えます。駅前だからか、大子町の維持管理が徹底されているからかわかりませんが、地元の方々に大切にされているのがわかりますね。

次は「根本正」という人物の胸像です。説明によればこの人物は、1851年(嘉永4年)に那珂群五台村東木倉に生まれ、1898年(明治31年)に衆議院議員に当選後、教育問題に取り組んだほか、水郡線の開通に尽力したとのこと。当初の計画では郡山ではなく、白川と水戸を結ぶ白水線という路線計画だったようですね。大子町では小学校や神社に像が設置されていたようですが、太平洋戦争の金属供出でなくなってしまい、1969年(昭和44年)にようやく胸像が再建されてここに設置されたようです。前回の
東北本線有壁駅の胸像も議員さんでしたが、やっぱり議員が鉄道を引くのはどこでも、何時の時代でも変わらないんですねぇ・・・

次は駅舎の正面に設置されている噴水の彫刻ですが、名称などの詳細情報は一切ありませんでした。イメージとしては人なのでしょうけど、袖から手が出ていないのでなんとなくクリオネみたいに見えてしまいます。それにしても、噴水というには小さすぎますかね。なんだかちょろちょろ出ていて迫力が無いです。
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- 2017/11/14(火) 18:00:00|
- 駅前モニュメント
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