今回はJR信越本線・上越新幹線が乗り入れる、新潟県長岡市の長岡駅前のモニュメントを紹介します。最近行った場所ですが、撮影は2014年だったり・・・

まずは大手口にある、日本産大花火大会の一つ、「長岡まつり」関連のモニュメントから。駅前には実際に花火大会で使用されていた正三尺玉と二尺玉の打揚筒が設置されています。筒の上には花火の玉を模したものが設置され、「長岡まつり」の開催日が8月2・3日であることをPRしています。なお、この打揚筒は1926年(大正15年)9月に製造されてから70有余年使用され、2000年(平成12年)7月に引退し、2002年(平成14年)3月にここで保存されるようになったようです。

次は打揚筒の後ろにある、「長岡城本丸跡」の石柱と、お城の石垣を模した噴水です。もともと長岡駅自体が長岡城の本丸があったところに建設されたようなので、この石柱は駅前だからというよりも、本丸があったところに駅が設置されたから駅前モニュメントになっちゃったというところでしょうか。ただし、石垣を模した噴水は駅前だから設置されたものでしょうかね。駅前に噴水はけっこうありますからねぇ。

次は駅舎の前に設置されている「芽ばえ」という裸婦像です。顎のところで手を組んでいるのですが、こんなポーズの像は初めて見たかも。ちなみに作者は今井浩勝という方なのですが、この方の情報がネット上にもあまりありません。地元の彫刻家の方でしょうか?設置時期は1988年(昭和55年)とのことなので、現在の駅舎の竣工と同じ時期に置かれたようです。
次は大手口ロータリーの中にある、「火焔(かえん)土器」のモニュメントです。「火焔土器」とは長岡市内の馬高遺跡にて出土した縄文土器の一つであり、本物は長岡市馬高縄文館にて重要文化財として保管されています。ここのものはあくまでもそれを模して造られたレプリカで、出土した地域であることをPRするために設置されたものと思われます。

そしてこちらは駅舎前にあるものなのですが、これもおそらくモチーフは火焔土器でしょう。しかしこちらは画家・水島爾保布が描いた長岡の風景の小さい絵画が取り付けられています。水島爾保布は東京都出身ですが、晩年は長岡に移住して、長岡にまつわる多くの作品を残しているとのことです。

次は駅舎に付いている陶板の壁画です。「長岡今昔」というタイトルで、説明によれば「「上越新幹線」開業にともなう長岡駅の完成を記念して製作されたもので、長岡祭りの三尺玉花火・長生橋・火焔土器・長岡藩士・米百俵など城下町長岡にちなんだ題材が描かれています」とのこと。なんだかこれまでのモニュメントの総集編みたいな壁画のようにも思えますね。ちなみに作者はルイ・フランセン氏であり、
浜松駅の壁画の作者と同一人物です。確かに作風も似通っていますね。

最後は唯一東口にあったものを。妙なデザインの時計台がありました。照明も付いているのかな。タイトルなどの説明は一切なく、モニュメントなのか量産品なのかもよくわかりませんでした。個人的には人差し指と中指をモチーフにしているように見えなくもないです・・・
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- 2017/12/05(火) 18:00:00|
- 駅前モニュメント
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