今回は大分県大分市にある、JR日豊本線鶴崎駅前のモニュメントを紹介します。

まずは
諫早駅に続いてまた踊りの像です。これはこの地区に伝わる「鶴崎おどり」という盆踊りであり、説明によれば1560年(永禄3年)に当時の豊後国の国主・大友宗麟が酒浸りになった際に、重臣の戸次鑑連が宗麟を正すために京都から舞子を呼んで踊らせたことが起源だそうです。踊りには「猿丸太夫」と「左衛門」の2種類があり、前者は伊勢の踊りを、後者は中国の”撰文”を元にしているのだとか。

そして像の前には大分都市計画本町土地区画整理事業竣工記念碑という石碑が設置されているのですが、上の由来の文には鶴崎おどりの像自体の同事業の竣工記念として設置されたものであることが示されています。こちらの石碑は他でも見られるものと同じで、事業の詳細が記されているものになり、踊りについての記述はありませんでした。

次も鶴崎おどり関連ですが、”正調鶴崎おどり保存会無形民俗文化財指定記念碑”というモノが設置されています。ただ見た目はなんだか記念碑というか、なんというか・・・でかい押しボタンみたい(笑)。ちなみにこの像は1980年(昭和55年)に設置されたようですが、正式に鶴崎おどりが国の選択無形民俗文化財に登録されたのは、2年後の1982年(昭和57年)らしい(像のところの説明には”昭和61年”とも書かれています)ので、フライングで設置したのでしょうか?なお、土台の裏手には「私たちの血の中の鶴崎踊り」という文章が書かれており、地元出身と思われる方による、おどりへの想いが書かれていました。

次は木と石碑があるのですが、「小野雄記念植樹」と書かれています。”小野雄”って誰だと思い、ちょっとググってみたら、どうやら鶴崎には「小野雄商店」というお店があったのだとか。その商店があった場所には現在、「
魚ゆう」という居酒屋の2号店があるのですが、”ゆう”なのでその小野雄さんが経営されているのでしょうかね。

次はモニュメントというか、プレートに近いものなのですが、地面よりちょっと段差がつけられた土台にはめ込まれていました。サイズは画像上の空き缶から推測できると思います。内容は「ライオンズクラブ国際協会337-B地区 第40回年次大会記念 ガバナーL 宇都宮文夫 1994年4月10日」と書かれています。ライオンズクラブの大会があったようですが、ここの駅前ロータリーとの関係性は不明です。ロータリーの整備は上の石碑群の説明からわかるとおり、もっと前ですからね。

おまけ、駅前の周辺案内地図なのですが・・・

・・・裏に鶴崎おどりの影絵が!踊り推しの強い地域であることがここでもわかりますね。
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- 2018/01/14(日) 15:00:00|
- 駅前モニュメント
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