ふらっと温泉に行ってきました。ということで今回は福島県福島市にある、福島交通飯坂線の終点・飯坂温泉駅前のモニュメントを紹介します。

まずはわかりやすい、松尾芭蕉像です。芭蕉さんの像は起点の
福島駅にもあります。左隣は像の説明かと思いきや、違う説明だったり・・・

説明は右側に設置されていました。これによれば芭蕉が奥の細道の道中で訪問した際には、まだここは温泉場としては整備されておらず、土間にむしろを敷いただけの部屋に泊まり、雨・雷・ノミ・蚊におそわれて眠れなかったんだとか。また近くの医王寺を訪れた際には、飯坂の城主・佐藤庄司基治の2人の息子の墓碑があることから、「笈も太刀も五月にかざれ紙幟」という句を詠んだそうです。
・・・ちなみに像の左側の説明は・・・

・・・いろいろあってカオス(笑)

まぁ、1つ1つ片付けていきましょうか。まずは映りこんでいた説明のものですが、説明自体は後ろの十綱橋の由来を記すものであり、橋の付け根のところには橋柱とは別に石柱が設置されていました。説明によればこの橋自体は千載集に歌が詠まれているほど古く、前に名前が出ましたが、佐藤庄司基治は義経追討の鎌倉勢を迎え撃つために橋を切り落としたそうです。その後明治時代にアーチ橋へと架け替えられ、大正時代に今の橋になったのだとか。与謝野晶子の「飯坂の はりかね橋に 雫する あづまの山の 水色のかぜ」という歌の橋は、ここを指しているのだそうです。

次は赤色の丸い石のモニュメント。これは東京帝国大学医科大学(現・東大医学部)の眞鍋嘉一郎氏が日本で最初にラジウムを発見した地であることを示すために設置されたものとのこと。ラジウム温泉は今でこそあちこちで聞かれるようになりましたが、発祥はこの飯坂温泉だったみたいですね。先述の松尾芭蕉が温泉に来た時代なんてまだラジウムの概念はなかったでしょうから、「なんか効能があるなぁ」くらいにしか思っていなかったのでしょうね。

次はその隣の・・・これもなんだかカオスなことになっている・・・。モールはクリスマスツリーを表現していて、上っているのはサンタ?イルミネーションなんでしょうけど、サンタが木に登るの?ジャックと豆の木じゃないんだから・・・。ちなみに隠れてしまっているところには、「ぶらり湯のさと坂のまち ぶらぶら歩いてひと風呂あびて・・・」という短文が刻まれています。ちなみに下の「ぶら~りんぐ飯坂」とは、飯坂温泉観光協会が発行している不定期刊の雑誌の名前らしいです。石碑自体は1985年(昭和60年)に福島飯坂ライオンズクラブ20周年記念として設置されたもののようですが、温泉街のPRも兼ねたものなのでしょうね。
小さい私鉄の終点の駅ですが、これだけいろいろモニュメントがあるところもなかなか無いような気もします。
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- 2018/01/23(火) 18:00:00|
- 駅前モニュメント
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