前回の記事に続き、JR秋田駅前のモニュメントを紹介します。今回は西口から。

まずは秋田駅前土地区画整理事業完工記念碑です。東口にもありましたが、よく見かける土地区画整理のヤツですね。石碑の上部はビル群を表現しているのでしょうか?その下には「伸びよ 愛するわが町 輝く太陽と 整った町並みの中に 幸せと 繁栄が生まれる」という短文が書かれています。
「繁栄が生まれる」ってなんか表現がおかしくねぇかな?ちなみに側面には審議会委員の記載があり、一名故人として紹介されています。ただ竣工自体が「昭和四十二年」(1967年)のことなので、現時点では生存されている方の方が少ないかもしれません。

次は「団欒の群像」と題された、成人男性、成人女性、子供の像が1体ずつ設けられた銅像群です。作者は秋田県出身で秋田大学の教授も歴任された、彫刻家の故・阿部米蔵氏とのこと。制作は1961年(昭和36年)のようですが、ここに設置されたのはその20年後の1981年(昭和56年)の秋田ライオンズクラブのチャーターナイト(国際協会の認証状伝達)記念のときとのこと。こういう作品って、製作から設置までどこで保管されているんですかね?美術館とかでしょうか?それとも制作者のアトリエとか?

次も1つ目のモノ同様事務的なもの・・・というよりこちらの方が事務的過ぎますね。秋田市民憲章の石碑です。市民憲章・町民憲章の類は全国あちこちになりますが、銅像などと一緒に設置されていることも珍しくありません。今回のように文字だけの例は、他には
名鉄三河線碧南中央駅の碧南市民憲章や
JR磐越西線・只見線会津若松駅の会津若松市民憲章で見られましたね。

次は駅舎の前に設置されている、ご当地ポストの一種です。この手のモノは地域によっていろいろなものがあり、過去には
魚津の「たてもん祭り」や
徳島の「阿波踊り」などを紹介してきました。さて、この秋田駅前にあるものについてですが、ポストの上にちょうちんのモニュメントが乗っており、そこに絵が描かれています。これは8月上旬に催される「秋田竿燈まつり」をPRするためのものであり、竿燈に下げるものとしてのちょうちんをベースとし、祭りの際に見られる技芸をちょうちんに描いているのです。ちなみに技芸は本来流し、平手、額、肩、腰の5種類があるようですが、ここには額と腰の2種類が描かれていました。

そんないろいろなモニュメントが設置されている秋田駅西口ですが、「ふるさとの文化を育む街角の広場」として当時の建設省が発表した「手づくり郷土賞」を受賞しており、その賞状の石碑が設置されていました。同様の例は
JR仙台駅前や
上毛電気鉄道中央前橋駅前などにもありました、やはり全国あちこちにこの手の石碑は多く点在しているようですね。
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- 2018/04/17(火) 18:00:00|
- 駅前モニュメント
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「団欒の群像」についてですが、昭和36年(1961)、秋田ライオンズクラブの発足を記念し、落成したばかりの秋田民衆駅(旧秋田駅)前に建立後、秋田市に寄贈されたもので、その時場所を移動して立て直ししました。8月1日に60周年を記念してブロンズ像を修正して、台座も新しくなって除幕式を執り行います。現会長の佐竹知事より、穂積秋田市長(秋田中央ライオンズクラブ)へ寄贈されます。
- 2020/07/28(火) 17:50:14 |
- URL |
- 小野 隆一郎 #64owOXpE
- [ 編集 ]
> 「団欒の群像」についてですが、昭和36年(1961)、秋田ライオンズクラブの発足を記念し、落成したばかりの秋田民衆駅(旧秋田駅)前に建立後、秋田市に寄贈されたもので、その時場所を移動して立て直ししました。8月1日に60周年を記念してブロンズ像を修正して、台座も新しくなって除幕式を執り行います。現会長の佐竹知事より、穂積秋田市長(秋田中央ライオンズクラブ)へ寄贈されます。
こんばんは。返信が遅くなり申し訳ございません。
貴重なコメントをいただきましてありがとうございました。
コロナ禍ではありますが、除幕式が問題なく執り行われることを、
遠く東京の地より祈っております。
- 2020/08/01(土) 00:24:35 |
- URL |
- カタばみ #-
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