え~、帰宅いたしました。今回はちゃんと仕入れたネタで記事を書きますよ。行ってきたのは富山県。ということで今回はJR北陸新幹線黒部宇奈月温泉駅前のモニュメントを紹介します。ここは富山地方鉄道本線新黒部駅が隣接しており、そちらは自社の宇奈月温泉駅との混同を避けるために、仮称だった駅名をそのまま採用しています。

まずは「黒部の名水」という噴水・水飲みのモニュメントです。湧き水系のものはこの辺りでは在来線転換のあいの風とやま鉄道の
魚津駅、
生地駅、
入善駅にもありましたが、ここのものは観光の玄関口ということで、黒部ダムをイメージさせるステンレス彫刻から水が出るようになっています。

次は上のものの隣にある、「黒部川四十八ヶ瀬」の説明の碑なのですが、これは川の説明ではなく、駅前広場の表現において「黒部川四十八ヶ瀬」を参考としたことを説明するためのもののようです。”四十八ヶ瀬”と呼ばれている理由は、黒部川が山から海へ流れ、扇状地を作った後、洪水などの影響でたびたび水の流れが変わり、川筋が一つに定まらずに流れるようになったことが要因だそうです。ちなみにこの広場は江戸時代の「下道中絵巻」の黒部川をモデルにしているとのこと。

次はさらに上のものの隣にある、合計八つの地蔵と石碑です。特別説明書きなどはなかったのですが、「若狭山墓」「若狭川塚」「若狭山塚」と書かれているものがあります。”塚”には墓という意味もあるので、これらは墓石として設置されていたものなのでしょうか。ひょっとすると、駅および駅前広場を整備する際に、一帯に設置されていたお地蔵様と墓石を、一箇所に移設したのかもしれませんね。

次は上の地蔵群とは道路の向かいの位置になるのですが、ここには「あいあい地蔵」という長寿地蔵尊が設置されています。なんとなく親子に見えるお地蔵様が、揃って首を傾けていて趣があります。ここには説明書きがあり、それによれば2010年(平成22年)に設置されたもののようなので、先ほどの地蔵群とはことなり新設されたもののようです。「全ての人がわきあいあいと暮らし、長寿をもたらしますように」という願いをこめて設置されているようですが、それ以外の説明書きは「若栗」の地名の由来と、「天真寺」の説明がほとんどになっています。

そして「あいあい地蔵」の説明書きの隣になぜか設置されていたのは二宮金次郎像。像自体は
しなの鉄道古間駅や
天竜浜名湖鉄道原谷駅にもありましたが、それらは設置の理由がありました。ここのものは一切説明や由来などはなし。ひょっとすると上の地蔵・墓石群からもれてしまい、ここに設置されたのでしょうか?

最後は新幹線の駅というよりも。富山地鉄新黒部駅のまん前にあるものなのですが、ここには黒部峡谷鉄道ED凸形電気機関車のED8号と、ハ形トロッコ客車ハフ26号、ハフ27号は静態保存されています。黒部峡谷鉄道はもともと関西電力の発電所建設のための資材運搬・作業員輸送を目的に営業していた路線ですが、現在は観光客向けトロッコ列車の運転をしており、この駅で富山地鉄の宇奈月温泉駅まで行くと乗ることができます。この駅前にこの車両が設置されているのも、新幹線の利用者を対象にしたトロッコ列車のPRが主目的なのでしょう。

ちなみに私はここまで新幹線・・・で来てはいません。富山まで夜行バスで行き、そこから富山地鉄の「全線2日フリー乗車券」を利用してウロウロしていました。ということで今後しばらくは、富山地鉄のネタを紹介していこうと思います。
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- 2018/05/06(日) 10:00:00|
- 駅前モニュメント
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