今回は東京に戻ります。紹介するのは府中市にある京王東府中駅前のモニュメントです。東府中駅は競馬場線が分岐する駅であり、競馬開催日は隣の
府中競馬正門前駅で乗り降りする乗客の乗り換えに使用されます。

東府中駅の北側では、国道20号線と都道229号線が通っており、駅前通りと交差しているため道路が複雑に交わっています。都道229号線はそのまま府中市役所のある西へ伸びる道以外に、このあたりで国道20号線に合流するために分岐している道があり、駅前通りと2本の都道229号線が交わる関係で三角地ができています。そしてそこに、複数のアーチが並んでいるようなモニュメントが設置されています。アーチの高さは西高東低となっており、なんだか洞穴のよう(いや、コロネパンかも・・・)

説明によれば、1985年(昭和60年)3月に府中市公共下水道事業の完成記念として設置されたモニュメントのようです。この事業は1964年(昭和39年)から21年、650億円の投資を行って総延長470kmの下水管渠の埋設、終末処理場を設置したとのこと。モニュメントのアーチは下水道構築物のイメージであり、七本の大注列で事業の大きさを、白色で事業完成後の清潔な環境を表現しているようです。
都市部に住んでいると下水道というのが当たり前のように思えてしまいますが、私の祖父母の家の地方など未だに浄化槽による下水処理を実施しているところもあるので、下水道設備の整備というのは現代においても容易でないことがわかります(ちなみに府中市は普及率100%とのこと)。このモニュメントは下水道設備の重要さ・整備の難しさを、改めて教えてくれているような気がしますね。
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- 2018/05/27(日) 15:00:00|
- 駅前モニュメント
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