今回は福井県敦賀市の中心である、JR北陸本線・小浜線の敦賀駅前のモニュメントを紹介します。

まずは「都怒我阿羅斯等像」と題された銅像です。「都怒我阿羅斯等」と書いて”つぬがあらしと”と読むのですが、この人物は「日本書紀」にも記されている人物であり、もともとは任那国(朝鮮半島の南部)の王子だったようですが、額に大きな角が生えており、そこから「角鹿(つぬが)」という言葉ができたそうな。その都怒我阿羅斯等がこの近くにある気比神宮とそのあたりの統治を任されたらしく、その関係で「角鹿」が訛って「敦賀(つるが)」になり、この地名になったという説があるようです。気比神宮の境内には現在も角鹿神社という神社があり、都怒我阿羅斯等を祀っているようです。

次は上の銅像の近くにある、「心の旅-敦賀への道-」と題された金色の像です。作者は愛知県を拠点として活躍している彫刻家の山本眞輔氏とのことですが、この作品はもともと展覧会に展示されていたときには「心の旅-まほろばへの道-」というタイトルだったそうです。展覧会終了後に敦賀に設置されることになり、敦賀が人々のまほろば(桃源郷)になることを願い、タイトルが変更されたとのこと。
でも敦賀への道と言っても、既に敦賀に到着ゲフンゲフン

次は「銀河鉄道999」のSLをイメージしたモニュメントです。説明によれば、敦賀市では1999年(平成11年)に敦賀港開港100周年を記念して、市のイメージである「科学都市」「港」「駅」と敦賀市の将来像を重ね合わせ、漫画家・松本零士氏の代表作、「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」のモニュメントを駅から気比神宮までの道に設置したとのことです。今回は駅前にあるものだけを紹介していこうと思います。

ロータリーの内部には「銀河鉄道999」の主人公・星野鉄郎とヒロイン・メーテルの銅像もあります。やはり主役級のキャラクターなので、一番人目につきやすい駅前にあるのでしょうかね。一方「宇宙戦艦ヤマト」のモニュメントも、駅前ならば主役級・・・

・・・じゃなかった。ヤマトの乗組員である軍医・佐渡酒造の銅像があります。「宇宙戦艦ヤマト」のモニュメント群は気比神宮から番号が振られているのですが、主役級の古代進と森雪の像はこの像の一つ気比神宮よりに設置されています。それ故なぜ駅間となる最後の番号のところにこのキャラクターがここになったのかは定かではありませんが、目立つといわれればある意味目立つかもしれません(笑)

最後は駅舎よりのところに設置されている、9600形蒸気機関車29600号の動輪です。この動輪は1982年(昭和57年)に敦賀駅開業100周年を記念して設置されたものとのこと。種車の29600号は1918年(大正7年)に製造された後、原ノ町-直方-西唐津で使用された機関車のため、敦賀の地とは縁は無いようですが、この機関車の動輪は新大阪駅構内や大阪の
共永工業株式会社でも保存されており、活躍の場ではないところで3つ動輪が保存されているという、他ではあまり見られない保存状況のようですね。
そういえば新快速に有料座席ができるんでしたっけ?新快速は敦賀まで乗り入れていますが、このあたりは4連になっているので自由席が減るとつらいなぁ・・・
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- 2018/06/26(火) 18:00:00|
- 駅前モニュメント
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