前回の記事で新瀬戸が出てきたので今回は新瀬戸駅・・・ではなく、名鉄瀬戸線の終点である尾張瀬戸駅前のモニュメントを紹介します。瀬戸市の中心市街地にある駅であり、瀬戸物のイベントなどが開催されるのは、この駅の近くがほとんどです。

まずは駅舎に隣接する「パルティせと」という複合施設の前にあるカリヨンです・・・ん?鐘がなんか変だ。よく見たら鐘の部分が瀬戸物と思しき陶器でできています。そんでもってこれの名称はカリヨンではなく「陶鈴音(トレオン)」とのこと。陶器を使用していることをさりげなくPRしている名前です。ちなみにこのモニュメントが設置されたのは2005年2月のことであり、この瀬戸が「愛・地球博」の会場の一つだったことを記念して、ロータリークラブが設置したもののようです。「愛・地球博」か・・・もう13年前になるんですね・・・ワシも年をとるわけだ(しみじみ)。

次からはバスターミナルとなっている駅前ロータリーに設置されている、長江録彌氏制作の彫刻群を紹介します。長江氏はここ瀬戸市(旧・品野町)出身であり、日展常務理事や日本彫刻会理事長も務めたことのある彫刻家です。生前は瀬戸市の名誉市民にもなったからでしょうか、ここのロータリーには5つの銅像が設置されています。

まずは1986年(昭和61年)の第18回日展で文部大臣賞を受賞した「思考」という銅像です。頬杖をついて何かを考えている男性がモデルとなっているようです。
あれ・・・これはロダンの「考える人」に似ゴニョゴニョ
次は1981年(昭和56年)の第11回日彫展で西望賞を受賞した「希望」という作品。小鳥を手に持った少女の銅像ですが、少女の表情がなんとなく物寂しげに見えます。希望を持っているというよりも、ちょっと悲しんでいるようにも見えてしまいます・・・

次は1965年(昭和40年)の第8回日展で特選受賞した「乾漆作品の一」という像です。裸婦像なのですが、作品名は・・・製造方法でしょうか?乾漆造とは、基本となる木像などに麻布や和紙を漆で貼り重ねて形を造る方法で、平安時代以前までの仏像の主な製造方法でした、とすると、この像は銅像ではなく漆塗りの漆器みたいなものなのでしょうか?

次は1991年(平成3年)の第22回日展で日本芸術院賞を受賞した「砂丘」という作品。褌一丁?の男性が横になっているところがjモデルになっているのですが・・・砂丘???乾燥している砂丘のイメージよりも、雨が降っていたため逆に「水も滴るいい男」という印象が強かったです(笑)

最後は1964年(昭和39年)の第7回日展で特選受賞した「芽」という銅像です。男性の裸夫像なのですが・・・これは芸術作品ですよね!記事消されたりしないですよね!
これもロダンの「青銅時代」を髣髴させるような・・・
瀬戸物の総本山でありながら、駅前では瀬戸物よりも銅像の方が目立っていたのは趣深かったです。
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- 2018/07/10(火) 18:00:00|
- 駅前モニュメント
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