またも首都圏から。といっても端っこですが。今回は茨城県高萩市の中心である、JR常磐線高萩駅前のモニュメントを紹介します。余談ですが高萩駅は現在、上野駅からの直通普通列車が乗り入れる北限になっています。

まずは駅舎を出て向かいのところに設置されているこちらの銅像から。これは地元出身の江戸時代の地政学者・長久保赤水の銅像です。

赤水の最大の功績は「日本輿地路程全図」という地図を作成したことで、像の隣には地図の石碑が、地面にはタイルの印刷として関東圏の拡大版が設置されています。この地図は自身の東北や長崎へ旅の経験、先人の地図、行きかう旅人や著名人などの情報をもとに、測量をすることなく発刊されたものであります。この地図の後に伊能忠敬の「大日本沿海輿地全図」が作成されましたが、幕府によって非公開とされていたため、明治初年まではこの地図が一般的に使用されていたとのことです。測量なしでこの精度ですから、どれだけ大量の情報を集めていたのでしょうか。すさまじい執念で地図を制作したんだなということがわかりますね。

次は駅舎の前に設置されている「高萩小唄」の歌碑です。作者は作詞家の西條八十とのこと。西條八十といえば、個人的には「母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね?ええ、夏、碓氷から霧積へゆくみちで、谷底へ落としたあの麦わら帽子ですよ。」で始まる「麦藁帽子(ぼくの帽子)」が頭に浮かびますが、有名どころとしては
作曲家の中山晋平が作曲した童謡「肩たたき」があります。ちなみに歌詞には「馬市」や「炭坑」という単語が出てきており、高萩の街がかつてそれらで栄えたことを示しています。

次は駅の南側の駐輪場内にある、「はばたき」という両手を挙げている女性の銅像です。土台の情報によれば、作者は地元出身の彫刻家・山崎猛氏であり、高萩ライオンズクラブ結成15周年を記念して設置されたものとのことです。「はばたき」の題字は、当時の高萩市長であった大久保清氏によるものとのこと。両手を挙げて羽をイメージしているのかしら?でもそれならば手の甲を上にするような・・・個人的になんだかちょっともやもやしています(笑)

次は跨線橋を渡った駅の東側に設置されているものをご紹介。こちらは東側ロータリーの内部に設置されていたモニュメントです。タイトルなどの説明は一切無かったのですが、おそらく証明だと思われます。
黒石駅の時計台と似ているデザインですが、こちらはモミの木をイメージしているということでよいのかしら?光ったら飾りつきのクリスマスツリーみたいになるのかな・・・

次は跨線橋を下りたところにある、石製の謎の物体。モニュメントなのでしょうか?ちなみにこの場所から南側は「ハーモニーパーク」という名前の公園になっているので「♪」を表現しているのかしら?気になるところとしては、ハーモニーパークの地図の右上にある白い線の絵。なんとなくこの物体に似ているような・・・

最後になりますが、上の画像でもちらほら映っていたのですが、訪問時は側線に485系のジョイフルトレイン「リゾートエクスプレスゆう」が停車していました。最近見かけなかったな~と思って編成が映るよう撮影してきたのですが、今月5日に長野へ廃車回送されてしまったようですね。これが最後の遭遇機会だったとは・・・まぁ、撮影できてよかったです。
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- 2018/09/25(火) 18:00:00|
- 駅前モニュメント
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